大阪市内在住の来年小学生の娘のフルタイム勤務の母親です。
大阪でも色々な学童が増えてきましたが、どこがいいのか迷っています。在宅勤務も出来るので時間の融通がききますが、子どもが家にいると仕事が進まないので学童保育は週5で預ける予定です。民間学童で習い事含めてお任せしたほうがいいのか、公立学童と塾を併用したほうがいいのか?学童保育選びで後悔したくはありません。よい民間学童保育・悪い学童の見極め方や、何を基準にしたらいいのかチェック項目など、学童経験ママのアドバイスも知りたいです。
学童保育選びで後悔する理由は、期待値とのギャップ
学童保育選びで後悔する理由は、(選択の豊富さと)期待値とのギャップです。
10年前であれば、学校まで送迎をしてくれる、宿題をフォローしてくれる、夜8時まで預かってくれる、夕食を提供してくれる学童保育施設は都心部でもごくわずかでした。しかし、今では色々な施設を豊富があり、悩むほどに選択肢がある、ということは本当に恵まれています。
と敢えてこれを記載した理由は、後悔する理由のほとんどは、もともとの期待値の高さと現実とのギャップです。
民間学童保育施設は第二の家でありながら、教育や保育の様々なサービスが提供されています。しかし、全てに関して万能ではありません。
どこの学童に預けるかによって、子どもの放課後の過ごし方が全く変わってきますので、(安全・安心以外に)ここは譲れない!というポイントを絞って、民間学童を選んでください。
民間学童保育は、幼稚園・保育園とは違い、第三者評価機関のような公共的な情報はありません。
学童保育施設情報を増えてきていますが、広告ベースが前提なので鵜呑みにしてはいけまん。
気になる施設の見学会・説明会には、子ども含めて家族で足を運んでください。
習い事が目当てな場合は体験会参加も必須です。子どもと習い事との相性や、続けられそうかはある程度の体験イベントで判断できます。
放課後の過ごし方を家族ですり合わせをする
一番大切なことは、どんな風に放課後を過ごさせたいのか?を確認です。
夫婦によっても考えは異なるものです。
子どもの意志も尊重しながら、ご家族でしっかりと話し合っておきましょう。
特に、子どもの気持ちは大切です。
せっかく民間学童に入ったけど続かなかった、
逆に小学校入学後に公設学童を辞めたいと言い出してあわてて民間学童保育を探すことにもなりません。
女の子は習い事重視。男の子は習い事だけではなく学校のお友達とも遊びたい派が多い傾向です。
他にも、それぞれのご両親の考えも確認しておいた方がよいご家庭もあります。
小学校入学式に田舎から来たタイミングで、学童保育について色々と意見をされて、改めて学童を探し始める、ということも少なくはありません。
民間学童を選ぶ前に知っておくべきこと
民間保育施設の運営の在り方について
民間企業が設置・運営している民間学童保育サービスは、
子どもの放課後を豊かなものにする、という大きな目的は一緒ですが、提供されるサービスは様々です。
厚労省管轄外ですので、提供するサービスや対象者も自由に設定し、独自の方針で運営することができます。
尚、保護者が何か運営に協力を求められることはありません。
営利目的で運営されているため、経営不振の場合には予告3-6か月で閉設されることもあります。
公立学童と民間学童利用の併用ルール
都心部の多くの公立学童が、民間学童の併用不可や、最低利頻度等の利用条件を設定しております。
小学校や児童館併設の公設学童が定員オーバー状況もあり、民間学童を利用できるような余裕がある家庭は受け入れをしない、という方針を打ち出している自治体もあります。
週3は習い事も兼ねて民間学童を、他の2日は小学校の学童で学校のお友達と遊ぶ日を想定して、民間学童 週3日コースを申込をしていたが、民間学童をキャンセルした。逆にあわてて週5日コースにプラン変更をした。といったことがないように、利用ルールの確認は必須です
私立小学校内にある学童利用についても同様です。
公立学童の情報は先に確認はしておきましょう。
民間学童との併用を考えて検討していたけど、併用不可だった(不可になった)、という場合もあります。
学童保育で後悔しない! よい民間学童を見極める10のチェック項目
安全・安心への対応・対策は抜かりないか?
学童保育施設を探すうえで、最も大切なことは1年生は放課後平均6時間を過ごす第2の家であり、生活の場です。最近では、お習い事教室等様々な施設や会社が参入していますが、安全・安心への対応・対策はなされているかは、しっかりと確認をしてください。
残念ながら、公立学童での死亡事故や30日以上かかる負傷事故は、2019年は年間1641件、うち9件は死亡事故が起きています。特に、民間学童保育施設は一日定員60名以上と公設学童よりも規模も大きい施設がたくさんあります。どんなに気を付けていても、6-8歳児が自由に過ごすのであれば、接触事故等も起きてしまします。
民間学童保育施設は厚生労働省の認可・認証も不要の管轄外です。選ぶ際には、子どもと一緒に実際に施設の説明会や見学会に参加され、ご自身の目で直接確認してください。
・毎日の様子をどうやってフィードバックされているのか?
・怪我・事故の対応は?
・有事・災害時の対応は?緊急避難先は?
等々、説明会で質問をしたときに具体的な回答がない施設は、注意が必要です。
料金は妥当か?納得感があるか?
民間学童の料金は、ピンキリですね。週5で3万円~15万と様々です。
料金が高くなる理由は
・施設の場所(通勤や買い物に便利な場所は高い)
・人件費(外国人講師がいる場合は、母語がネイティブで大学卒業以上)
・少人数制(定員、スタッフと子どもの人数の割合)
・本社費(大手の場合は2-3割は含まれている。企業営業のための活動費用。
入会後のメリットはあまりないので、入会キャンペーンなどをお得に利用して入会しましょう)
です。
これ以外に、納得感がなければ、運営実績を確認してください。
料金に見合ったサービスが提供されているかどうかは運営実績(年数)で分かります。
5年以上運営実績があるのであれば、料金とサービスが保護者様にとって納得感がある施設だと言えます。
最近できたばかりで、料金も高く、よい評判も聞かないのであれば、他の施設を検討されてもよいと思います。
通える距離か?
最近では、送迎付き民間学童スクールは多いですが、逆にここがネックになっています。
・学校下校時間から民間学童施設入室まで、1時間以上かかる(待機、乗車時間含む)
・学童学童施設から自宅での送迎時間が45分以上かかる(乗車時間含む)
小学校一年生が、学童までの送迎や送迎待機時間に一日2時間弱もの時間を費やすのは、現実的ではありません。
徒歩であれば、公立学童小学校の通学時間目安 徒歩20分以内です。
子どもが無理なく通える学童を選びましょう。
何時まで預ってもらえるのか?
民間学童であれば、基本料金でのお預かり時間は早くても19時、延長料金をはらえば21時までの運営は一般的です。
これ以上短いのであれば、預かり時間という意味では公設学童の利用でよいでしょう。
今は仕事で遅くまで残る必要がなくても、仕事の環境が変わるかもしれない時に、またいざという時に強い味方となってくれるのが民間学童となります。
一日の定員は?
厚生労働省では、公設学童の定員を40名以内を推奨しています。
これは長い歴史の中で、これ以上の大規模施設での運営や、子どもの保育上の適切な環境のおいて弊害があるからです。
子どもの立場で考えれば、小学校のクラスよりも人数が多い施設で、学校よりも長い放課後時間や、夏休み等は朝から丸一に過ごすのは、疲れてしまいます。
特に、人見知りなタイプのお子様は、一日の定員は必ず確認し、子どもが快適に過ごせる環境を選択してください。
宿題やその他の勉強はみてもらえるのか?
自主学習が身についていない間は、宿題のフォローを誰かがしっかりとしなくてはいけません。
これは、他の習い事をやるよりも、はるかに重要なことです。
学校の宿題以外にも、塾等宿題やワークも子どもの自己管理だけではなく大人が毎日進捗管理なり取り組みの成果を確認することが大切です。
家庭で子どもの学習を見る時間は想像以上に全くありません。
民間学童を選ぶのであれば、宿題や他の勉強もしっかりフォローしてもらえる体制や環境がある施設がおすすめです。
子どもの志向や家庭の方針にあったプログラムが提供されているのか?
民間学童は、学習フォローとプログラムで選択する、という方がほとんどではないでしょうか。そのくらい、重要視されています。
学童での提供プログラムと、専門塾との教育レベルの差は気になるところですが、これは施設や講師によって全く違うので、体験イベントでご自身で確かめるしかありません。
体験イベントで問題なければ、小学校一年生が最初のプログラムの習い始めとしては、便利な環境が一番です。
その後、より専門的に学ぶ必要があれば、上位クラスがある=切磋琢磨している先輩がいる 塾を選んでください。
食事(手作り食事)は提供してもらえるのか?
フルタイム勤務者にとって、手作りの食事を提供してくれるのは、ありがたい限りです。
テレワークで夕ご飯は家庭で一緒に、という方がほとんどですが、夏休みのお弁当づくり等はかなり辛いものがあります。
兄弟がいて、お弁当づくりをする必要があるのであれば別ですが、そうでなければ手作り食事が提供できる施設を選んでください。ただでさえ長い夏休み、ずっと4週間お弁当をつくる生活は過酷です。
ほかの塾・習い事への送迎等は実施してもらえるのか?
学童を拠点に、他の習い事に通われる方も少なくありません。
男女ともに水泳教室は人気です。女の子の場合はバレエ教室、男の子であればサッカークラブも学童と併用して通っている習い事です。
優先順位は一般的には低くなりますが、通わせたい習い事が多いのであれば、民間学童に通いながら習い事教室までの送迎を頼み、帰りのお迎えは自分で迎えに行く、等のやりくりができます。
休み場合の振替システムは?
民間学童は曜日を固定して入会するのが一般的です。
月内振替が可能なパターンと、振替希望の場合はランダムコース等のやや割高な料金体系がある施設があります。
まとめ
学童保育は第二の家。安全・安心に疑問を少しでも感じることがあったら避けてください。
”ここは譲れない!”というポイントを絞って学童保育施設を選ぶことができれば、後悔することはないでしょう。