学童保育とは?種類と料金、後悔しない学童の探し方も詳しく解説

3歳の息子がいます。保育園に入るのにとても苦労しました。学童保育は入ることができますか?後悔しない学童の探し方や、高いと言われている民間学童料金の相場などを知りたいです。小1の壁”問題で仕事を辞めることがあると聞き心配です。

目次

学童保育とは?大きく3種類あり学童保育に全く入れないことはありません

一般的に‟学童保育”とは、公立学童保育(放課後児童クラブ)、放課後子供教室、民間学童保育の大きく3つがあります。2014年より、政府の「日本再興戦略」において「小一の壁」の打破を掲げられました。文部科学省と厚生労働省が協力し、放課後児童健全育成事業の強化・推進が掲げられ取り組まれております。学童保育に全くは入れないことはありません。
ただし、預かり時間、過ごし方、料金、おやつや食事の提供、など施設によって様々です。学童の種類と特徴などポイントを押さえた事前のリサーチが重要です。

公立学童とは?

公立学童とは、共働き家庭など留守家庭の小学生が対象に、学校の余裕教室や児童館、公⺠館などで、放課後等に適切な遊び及び⽣活の場を与え て、その健全な育成を図ることを目的に運営されています。

全国の市区町村で運営されており「放課後児童クラブ」と呼ばれており、令和2年7月1日時点で全国26,525か所、1,311,008人に児童が登録しています。
地域によっては、学童クラブや留守家庭子ども会など、様々呼び名があるので少し分かりにくいかもしれません。

学童ナビ 編集部

お住まいの市区町村のホームページで「放課後児童クラブ」で検索してください。

公立学童(放課後児童クラブ)での過ごし方・料金など

  • 対象:親が働いている小学生全学年
    実態としては、自治体の子どもの人数と受け入れキャパシティの問題で、小学校2年生で学童が利用できないところもあれば、4年生以降も希望すれば利用できるなど様々です。
    お住まいの自治体では、何年生まで利用できているのかを確認してください。
  • 利用条件:親が働いていること、その他詳細条件あり
  • 運営時間:平日は、下校時から18時がほとんど。自治体によって、19時までの延長保育を行っている。
    土曜日は、9時~17時が多い。
  • 過ごし方 :大半の過ごし方は、子どもが自由に遊んでいる。時間帯によって、小学校や児童館の体育施設を利用することができる。
    室内では、児童書が多く揃っているところもあるが、マンガ本に読みふける子どもの姿が散見される。月3-4回ほどの開催されている工作等のイベントに参加することができる。
  • 料金 :おやつ代込みで一か月4,000円~10,000円(自治体によって異なります。平均料金のまとめをご覧ください。)
  • 運営:各地方自治体が設置し直接運営も行っている「公設公営」学童と、運営を民間会社に委託している「公設民営」学童がある。

公立学童 (放課後児童クラブ) のメリット・デメリット

メリット:
小学校内学童は、校庭や遊技場で遊ぶことができる。児童館等の学童の多くは、常時、指導員が、子どもたちの案確保のため、見守り・指導を実施している。

デメリット:
子どもひとりあたりのスペースは、1.65㎡を基準とされており、十分な広さとは言えない。
1施設あたり40~80人程度の定員で規模が大きく、大勢のこどもたちが自由に遊びまわっている環境なので怪我や喧嘩等は多い。
学習習慣が身に着く環境が整っているとは言えない。
児童館の学童では、外遊びができないところも多い。

公立学童(放課後児童クラブ)は地域によって様々な理由

公設の学童(放課後児童クラブ)は、地域によって、運営時間や保育内容、料金まで様々です。なぜ、このような差があるかというと、放課後児童健全育成事業の設備および運営に関する基準が定められており、この基準をもとに市町村では条例(最低基準)制定することとされています。(児童福祉法第34条の8の2)

公立学童(放課後児童クラブ)のために、引っ越し先を検討するはありか?

放課後児童クラブの運営基準は、例えば、箇所時間や日数、設備の基準、衛星管理や、秘密保持、利用者を平等に取り扱う、虐待等の禁止等、本当に本当の最低基準です。

「●●地域は、財政が豊かだから学童も充実していていいな」というのは現実的に起こりえています。公立学童の全国の月額料金平均をまとめていますのでご覧ください。

お引越しを予定されている方は、小学校の評判だけではなく、放課後児童クラブの内容を市区町村のホームページでチェックしていただき、どこに住まわれるのかを検討されることはお勧めいたします。
この10年間の間でも、よい意味で放課後児童クラブが変化した市区町村はたくさんあります。

親が働いていなくても利用できる「放課後子ども教室」とは?


文部科学省管轄で、各地方自治体が小学校の余裕教室等を活用して、地域の多様な方々の参画を得て、子供たちとともに行う学習やスポーツ・文化活動等の取組を支援して活動です。

放課後子ども教室での過ごし方・料金など

  • 対象:公立小学校に通う全員が対象。自治体によっては、学区外の子どもの受入れをしているところもある
  • 利用条件:公立小学校に通う全員が対象
  • 運営時間:平日は、下校時から16~17時(季節や、自治体によって異なる)
    土曜日は、実施してないところがほとんど。
  • 過ごし方:学校内や児童館で、自由に好きなことをして過ごす。
  • 講師を招いての学習支援を実施するなど、運営内容は自治体によって異なる。
  • 料金:無料がほとんど。一部、イベント時の工作費等(数百円程度)かかる。
  • 運営:名称は各自治体によって異なる。自治体による直接運営(公設運営)が最も多いが、最近では、自治体から委託をうけたNPO法人、民間企業による運営が増えている。

放課後子ども教室のメリット・デメリット

メリット:
通学する学校内にあるので、移動については安全が確保されている。
親の就労とは関係なく、いろんな子どもたちと交流をすることができる。
料金が安い。

デメリット:
受入れ人数があまりにも多い(一日の参加人数が100名以上を超える)ため、ケアが行き届かないこともある。
おやつはでない。

全ての小学校や児童館で運営されているとは限りません。

学童ナビ 編集部

お住まいの市区町村のホームページで「放課後子ども教室」で検索してください。

料金もサービスも様々な民間学童保育とは?

地方自治体の管轄外で、民間会社や学校法人が「学童保育」サービスと称して様々なサービスを提供しているのが民間学童保育施設です。
早朝・夜の延長保育や夕食の提供など、働く親のニーズを応えた運営をしているところが多い。最近では、学習塾・進学塾や、習い事教室、スポーツ教室など様々な業種が参入して、教育や習い事などサービスを提供しています。

民間学童保育での過ごし方・料金など

  • 対象:親の就労の有無や、年齢制限は問わないところが多い。
  • 利用条件:特になし
  • 運営時間:平日は、下校時から20時までは、ほとんどの施設が開校している。
  • 施設によっては、22時や24時間・お泊り可能なところもある。
    夏休み等の公立学校が休みの平日は、朝から対応している。
  • 過ごし方:希望するプログラムを選択できる施設が多くある。
    学習時間を設け宿題や持ち込んだテキストにも積極的に促すほか、お迎えが遅い子どもは手作り夕ご飯を食べることもできる。
  • 料金:入会金1~3万円、週5日利用の平均学童料金は平均は1か月5~10万円程度、東京は15万前後のところも複数あり
  • 運営:民間企業や塾が、自治体の助成を受けずに運営。
学童ナビ 編集部

民間学童保育のメリット・デメリット

メリット:
早朝や夜遅くまでの延長保育など、スケジュールに柔軟に対応。
宿題や持ち込み教材の学習指導や、多彩なプログラムの提供など、子どもの能力開発や、学習習慣を身につけることができる。
手作り夕食の提供、送迎、入浴等、働く親にかわってケアをしてくれる。

デメリット:料金が高い。
定員50名以上の大型学童も多く、どこまで細かいケアや指導等がされているかは要確認。

学童に入れないだけではない最新の「小1の壁」問題

小1の壁とは、小学校になった子どもたちを預る各地方自治体の公立学童(放課後児童クラブ)が不足して入れない、また運営時間が短いため、時短や在宅ワークなど働き方を変えなくてはいけない、という一般的な社会問題でした。
しかし、近年では、より深刻で様々な問題が含んでいるのが、この「小1の壁」です。

  • 学童に入れない問題
  • 公立学童の運営時間が短い問題
  • 学童の規模が大きすぎて子どもが行きたがらない問題
  • 学童では子どもが全く勉強しない問題
  • 学童での夏休みが恐ろしすぎる問題
  • 私立小学校・国立小学校は平日の休みが多く学童がやってない問題
学童ナビ 編集部

詳しくは「小学校入学後に直面する「小1の壁」とは?をご覧ください。

様々な小1の壁問題は、家庭の方針にあった学童保育施設を選ぶことでほとんど解決ができます。
次に、いつから学童保育探しをしたらいいのかおすすめスケジュールをご紹介します。

公立学童と民間学童併用の場合 学童探しのおすすめスケジュール

公立学童と民間学童 併用の場合のおすすめスケジュールです。

年中さん春~夏  お住まいの市区町村 放課後児童クラブの運営実態把握
年中さん夏~冬   近隣の民間学童保育探し・説明会や体験会参加
年長さん春     民間学童保育申込
年長さん秋     放課後児童クラブ 申込書類入手
年長さん冬     放課後児童クラブ 申込書類申込

学童ナビ 編集部

詳細は、学童保育探し&申し込みはいつから始める?2021年最新状況 をご覧ください。おすすめスケジュールについて詳しく解説しています。

公立学童か?民間学童か?どっちを利用するか 早わかり判断基準

学童保育探しで、最初に悩むのが、公立学童か?民間学童か?です。 どちらを利用するかの判断基準は、ご家庭の事情や子育ての考え次第で様々ですが、次の早分かり判断基準を参考にしてください。

以下の質問に全てYES!であれば、公立学童で問題ありません。

ひとつでもNO があれば、NOとなった基準をポイントに、民間学童との併用、もしくは民間学童のみの利用の検討をお勧めします。

①公立学童の運営時間が働き方とあっているか?
②宿題などのフォローを家庭でする時間的余裕があるか?
③放課後は遊びを中心に過ごしてもらいたいか?
④子どもは、大人数の中でも過ごせるタイプか?

学童ナビ 編集部

まとめ

学童保育は、公立学童、放課後子ども教室、民間学童の3種類があり、学童保育に入れないことはほとんどありません。ご自身の働き方や子どもの放課後の過ごし方が合う学童保育に入れば、小1の壁問題の多くは解決することができます。
学童保育探しは年中になったら、お住まいの市区町村にある公立学童の情報収集から始めてみてください。

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