念願の私立小学校(女子校)へ合格が決まりました。両親共働きの家庭も増えてきているとはいえまだ少数派。家庭での学習も厳しく指導される学校なので、仕事と家庭、娘の学業サポートをしっかりとやっていきたいです。有給は全て娘の学校予定に費やす覚悟ですが、民間学童もうまく利用できたらと思っています。
私立小ならではの民間学童の選び方・ポイントを教えてください。また公立学童の利用も可能でしょうか?
最近では、学校内に学童保育を設置する私立小学校もありますが、それでも両親共働きのご家庭はまだまだ少数。
かつ、学校行事が想像以上に多く、学校行事と仕事との両立が本当に大変です。
私立小学校も様々ですが、今回ご相談いただいた進学先は、ご家庭での家庭学習の在り方、ご両親のかかわり方も厳しく指導されるタイプの学校を前提に、ポイントを記載しました。
学校内学童は積極的に利用しながら、勤務状況とあわない方は他施設との併用を
小学校内に学童を設定している私立小学校も増えてきました。
こうした学童は、学校のお友達も利用していますので、積極的に利用しましょう。
ただし、注意点も必要です。
1.運営時間は18時、または18時半まで
2.夕食はない
3.臨時の休校には対応していない
学校が設置し、外部委託をしている学童ですので、ご家庭で夕食をとるような環境を推奨しています。
本当に忙しく働くフルタイム勤務ママは、医療関係者の方々の働く実情とは一致できないところもあります。
遅くまで働く曜日等を予め設定する等、他の民間学童施設との併用が現実的です。
突然の休校や平日休みに柔軟に対応してくれるか?
公立小学校よりも2-3週間は長い夏休み、試験シーズンの秋休み、運動会等の代休、教師の研究会など、さまざまな理由で平日休みが多い私立小学校。
小学校によって、休校日がバラバラなため、柔軟に対応をしてくれる施設は案外少ないものです。
平日休みは本当に多いので、平日休みへの対応やその条件等は必ず確認をしてください。
さらに、私立小学校では、通学に電車を利用していることを前提としているため
朝6時に台風や大雨による「警報」が発令されていると、ほとんどの私立小学校が一日休校や午前中休校となります。
こうした有事の際や、学校やクラスがインフルエンザで休校になった時などの有事の対応も確認しましょう。
突然の学校休校は1年に10日以上あります。働いている親が対応するのは現実的ではありません。こうした対応は、公立学童では無理なので民間学童を前提で考えてください。
毎日の宿題を、文字の書き方・綺麗さのレベルで指導をしてくれるか?
私立小学校、特に 女子小学校は、一年生の間は、文字を丁寧に書くこと、色と丁寧に塗ることは、厳しく指導をされます。宿題も、文字の正しい書き方やもとより、文字の綺麗さが一定レベル以下の場合は、細かく赤字でチェックをされ、翌日の再提出は当たり前にあります。
学童で宿題をやってきても、文字が汚くて自宅でやり直しで、親子ともども寝不足になる、というはよく聞く話です。
こんな苦労をしないように、入会前に民間学童に確認・すり合わせをしてください。
外遊びの環境があるのか?
平日休みが多いことと関連して、室内で一日遊んでいるだけでは気になりますね。
外遊びの環境があるのか、外遊びにいく時間が確保されているか等確認してみてください。
学びの環境同様に、子どもらしくのびのびと自然の中で遊ぶ時間も子どもの成長には大切です。
本棚が充実しているか?
家庭での本の読み聞かせを重視している私立小学校は少なくありません。
特に、最近の子どもたち全体の読解力の低下を意識してか、
毎日、家庭(放課後)何の本を読んだのか、読み聞かせノートを提出するなど、
家庭での読書習慣を身に付けるよう指導をしています。
マンガではなく児童書・図鑑が充実しており、読書をじっくりとしているか等、
保護者様にとっての理想の環境が室内外にあるかを確認しましょう。
夏休みなどの学校の宿題への対応をしてくれるか?
私立小学校では、公立小学校以上に学習成果発表会等は積極的に開催されています。
夏休み等の宿題の絵画の展覧会、自由研究発表会、読書感想文の全国コンクールへの出展など様々です。
親が全く関与しないわけにはいきませんが、逆に親が全てに関わることには限界があります。
ある程度、こうした宿題への対応ができる学童を選ぶだけでもずいぶんと変わります。
私立女子小学校の夏休み自由研究や読書感想文のレベルは、凄まじく高いです。もっと手伝ってあければよかったなぁ、思う働く母多し。。