東京のベンチャー企業でかなり忙しく働いています。息子が来年小学校に入学しますが、仕事は引き続きフルタイムで勤務予定です。子どもを学童保育をフルに利用しながら、サッカークラブに送迎してもらったり、他の習い事をした場合、1か月の費用はいくらかかるのでしょうか?毎日民間学童か、公立学童併用も出来るのであればあわせて検討したいです。
公立学童の併用、習い事の内容と頻度で費用は大きく変わります
サッカークラブに通われたい、という活発な男の子の場合は、公立学童との併用がよいと思います。なぜなら、活発な男の子にありがちなのが、放課後は小学校の友達とも学童で遊びたい、という希望をよく耳にするからです。
公立学童は民間学童との併用不可や最低週3以上利用等の利用条件ありますので、
①(公立学童との併用不可で)週5民間学童に通いながら、週2サッカークラブへ
②公立学童週3と、民間学童を週2利用し、うち週2日はサッカークラブへ
この2パターンでの費用を計算します。
フルタイム勤務者の最大の悩みは習い事への送迎
習い事への送迎は、開始と終了時間がしっかり決まっているので遅刻ができません。フルタイム勤務者は突発的な仕事の対応などでどうしても発生しますので、第三者や会社サービス等を利用することを前提で考えてください。
習い事への送迎サービスの選択肢は、費用の安い順番から
①社会福祉協議会の送迎サービス
②民間学童保育の送迎サービス
③ベビーシッター
となります。
社会福祉協議会の送迎サービスがあれば積極的に利用しよう
社会福祉協議会、とはそもそも何でしょうか?馴染みがない方が多いかと思いますが、社会福祉法で明文化されている“地域福祉の推進を図ることを目的”とする公益性の高い非営利・民間の福祉団体です。通称「社協(しゃきょう)」と呼ばれています。
送迎サービスは各市区町村にある社協で実施していますので、まずはホームページ等でお住まいの市区町村社会福祉協議会で確認してください。送迎サービスを実施している社協では、必ずサービス概要、費用、利用条件が記載されています。
例えば、東京都の世田谷区社協では、世田谷ファミリー・サポート・センター事業として、小学校や習い事への送迎も実施しております。費用(謝礼)は1時間800円となっています。
民間学童保育施設でも、他施設への送迎サービスを実施しているところもある
お住まいの社会福祉協議会で送迎サービスを実施していない場合は、民間学童保育施設での送迎サービスの有無を確認してください。学童利用曜日のオプションとして、他習い事やご家庭への送迎サービスを個別に実施している施設もあります。
費用は、その施設によって料金設定が大きく異なりますが、目安として片道15分程度だと900円~2,000円弱となります。
2,000円弱だと、正直高いな!と思いますが、次にあげるベビーシッターサービスと比べるとまだ安いと言えるでしょう。
ベビーシッターサービス利用は最低2時間、シッター宅からの交通費負担もあり
ベビーシッターサービスは、最低でも2時間からの利用となりますので、習い事への送迎利用をしたい場合は、割高です。また、1時間あたりの費用は時間帯によって異なりますが、夕方の場合は1,500円~2,500円です。
サービス料金に加えて、担当していただくシッターさんのご自宅から習い事への交通費の往復料金がかかります。ご自宅の近所に住んでいる方を見つける方が大変なので、交通費だけでも1回あたり1,000円以上を見積もったほうがよさそうです。
マッチング型ベビーシッターは安いが、リスクもある
マッチングサービス型では費用が安い方を探して頼むことは可能ですが、各個人との請負契約であるため、例えば当日にシッターさんの都合でキャンセルされることも少なくはありません。その場合は、さらに別の方を探す必要があるので、手間がかかります。
派遣型ベビーシッターは、安全だが料金は高い
ベビーシッター会社と契約をする派遣型は、費用も1時間あたり2,500円前後と高めな会社が多いですが、万が一の場合でも会社が責任をもって、契約日時の送迎なりシッターは実施していただいます。
民間学童保育の費用目安は、習い事込で週3万円~7万円
民間学童保育施設の多くは、施設内で習い事を受けることができます。英語や理科実験、プログラミングなど様々です。基本料金が安く設定してあり、習い事料金をオプションで選択する施設と、習い事料金が込みの施設があります。
週3で3万円から7万円、週5で5万~12万円前後と大きく差があります。
民間学童保育の料金の差は何なのか?高いと教育的効果も高いの?
民間学童保育施設は、習い事を仮に毎日うけた場合、週3で3万円から7万円、週5で5万~12万円前後と大きく差があります。
マンツーマン型、少人数制、英語学童は比較的料金が高い傾向にはあります。
しかし、料金が高いから教育的品質もよい、とは学童保育に関してはなんとも言えません。
料金の差は、施設費、講師料、本社費です。そのうち、講師料で差がつくのはごくわずか。多くは施設費と本社費(サービスを提供するための営業コスト)です。
高ければいい、というのではなく、実際に担当していただく講師や、その講師との相性によっても大きく変わります。
体験会等に参加して、判断をしてください。
週5民間学童に通いながら、週2サッカークラブに通った場合の1か月の費用
週5民間学童に通い、毎日英語や理科実験などを受講し、週2日はその後、さらにサッカークラブに通う。
習い事への送迎は、通っている民間学童保育施設のオプションサービスを利用した場合、63,000円~141,000円。
内訳
・民間学童保育料 週5 5万円~12万円(習い事受講込)
・サッカークラブ 5,000円
公立学童週3と、民間学童を週2利用し、うち週2日はサッカークラブに通った場合の1か月の費用
週3日は公立学童で遊び中心に過ごし、そのうち2日は社会福祉協議会、またはベビーシッターサービスを利用し、夕方からサッカークラブへ。週2日は、習い事付きの民間学童保育施設で、英語や理科実験を受講した場合の1か月の費用は、49,400円~123,000円
内訳
・公設学童 8千円(各市区町村によって2千円前後異なります。)
・民間学童保育料 週2 3万円~7万円(毎日、英語や理科実験など受講)
・送迎サービス料金 社会福祉協議会 800円×8回 ベビーシッター6,000円×8回
まとめ
送迎サービスをどこにいくらで頼めるのか?
民間学童での習い事は何をしているのか?料金は?費用対効果が子どもにあっているのか?がポイントとなります。