山陰地方在住の医療機関に勤めている母です。小学校1年生の娘は、4月で早くも学童に行きたいないと言い出し始めました。理由はとにかく「学童が嫌だ」の一点張りで、今の学童での対応がとれません。
近隣に頼れる両親もおらず、民間学童施設も限られています。仕事を今はやめたり、時短にするわけにもいかず、困っています。どうしたらいいでしょうか?
鹿児島県志布志(しぶし)市の公設民営の学童保育施設で、支援員が高圧的な言葉で指導して、子どもが号泣している様子を映した動画を目にされ、大きな衝撃と不安を抱かれた保護者の方も多いことでしょう。
その後、学童保育の運営を委託している志布志市は、「行き過ぎた指導があった」と認めています。
今回初めて知った方は、Yahoo!ニュースさんより概要やその後についてご覧ください。
新一年生が初めての学童の利用する日に、90人の前で自己紹介を求められ、できないことを吊るしあげられた後に一時間も立たされた、と報道されていることが事実であれば、女の子に対する身体的かつ精神的体罰です。
かつ、今回の学童運営を市から受託している社会福祉法人には、児童福祉法第6条の3第2項の規定の「児童の健全な育成を図る」違反として、次年度からは受託者としての資格取り消しを強く抗議するものであります。
このような酷い事例は初めてですが、
一般的には子どもあるあるで、半数以上の子は「学童に行きたくない!」と言うことがあります。通っている学童の種類や、お子様の学年によってもその理由は様々です。
子どもが学童を行くことに嫌がった時の親としての対応と、よくある理由についてまとめました。
学童に行きたくない理由~小1の場合~
入学したばかりの小学校1年生の子どもが学童に行きたくない理由の多くは、学童ならではの大規模×異学年の環境に合わない・慣れないことに起因します。
人数が多すぎて怖い
公立学童クラブは、定員80名以上の施設がほとんどです。学校のクラスよりも大人数で過ごすので、多くの子どもにとってはストレスの高い環境であることは間違いありません。
高学年が怖い
入学したばかりの一年生にとって、4-5月の時期は上の学年は脅威の存在です。遊びたいおもちゃがなかなか利用できないといった些細な理由でも、子どもにとっては大きな問題です。多人数×他学年が一緒に過ごす時は、最初は大人の積極的な関与も必要となります。
居場所がない
「すみっコぐらし」というキャラクターが流行りました。子どもにとって、すみっこのような、周りとの距離感が確保された「落ち着く」ちょっとしたスペースは重要です。
広い大きな部屋では落ち着かずに長時間過ごしている可能性もあります。
どこで、何をして過ごしているのか確認をしてください。
お友達がいない・苦手な友達がいる
仲の良いお友達が最初からいる場合を除き、大人数の中で友達をつくることは、最初は大人でも難しいです。ひとりで過ごしていないのか?または一緒にいるようにみえて実は苦手な友達と無理して過ごしている可能性もないかを探りましょう。
とにかく疲れる
入学から2週間は、学校の授業や生活リズムに慣れておらず、さらに学童での大人数での生活は疲れます。この期間はあまり無理させない、子どもの体力と生活リズムができるような配慮が必要です。
学童に行きたくないと言い始めた時の親の対応~小1の場合~
子どもの気持ちをまずは受け止める
「学童に行きたくない!」と言い始めたら、まずは子どもの気持ちをしっかりと受け止めてあげてください。お母さん・お父さんは、自分の気持ちを分かってくれた!子どもの気持ちを安心させましょう。
本音をしっかりと確認する
子どもの気持ちを受け止めると同時、子どもは親にはウソをつく生き物だとも理解をしておきましょう。ウソをついているつもりはないかもしれませんが、親に気にかけてもらいたい・心配をしてもらいたいがためにかなり話を盛っているのです。そして実に壮大な創作した物語を展開する子どももいます。
学童の帰り道に聞いた話を、翌朝質問を変えてヒヤリングをすることで、子どもの本音を確認してみてください。
学童指導員・学童スタッフさんと共有&相談する
公設学童では子ども40名に対して、指導員さんの配置基準は2名ですので、子どもたちの詳細な状況は把握できていないかもしれません。しかし、状況を共有することで、注意深く観察&フォローしてくれるでしょう。特に、子どもが快適に過ごせるための環境をつくるためには、最初は大人の支援が必要です。
無理はさせない
放課後のたくさんある時間を使って、勉強をさせたい!という気持ちはよい理解できますが、最初は無理をさせてはいけません。小学校生活のリズムに慣れる2週間は、例えば既に学習習慣がある子はいつもの半分の時間で終わる学習目安をもってください。
夏休みに向けて他の選択肢も検討し始める
公設学童だけを利用してる場合は、他の民間学童との併用や、送迎含めた習い事への通塾の検討を開始しましょう。まだ4月だと思っていると、あっという間に夏休みです。長い夏休みは、「学童行きたくない」の一番の理由は、「飽きた・つまらない」です。
今の学童では経験できないようなプログラムなりがある民間学童の情報収集と空き・受付情報は早めのリサーチが重要です。夏休みに他の民間学童の併用を検討される場合には、おそくても6月中には手続きを完了させるつもりで動きましょう。